2006 FEMCA チャンピオンに輝いた九州の岩本選手を初め、ワールドチャンピオンのエードリアンバーティン選手他、
多くのトップドライバーが絶唱するフロントSPタイヤについて、多くのユーザーさんからご質問を頂いております。
まだまだ一般的に知られてないこのタイヤの使用方法や、製品の開発エピソード等を含め、解説致したいと思います。
そもそも開発のキッカケは岩本選手とのTeam体制を約束した2001年の夏で、1:8オンロード全日本選手権(ボスサーキット)
に向け試行錯誤で試作タイヤを開発中、「もっと曲がってころがり、前にでるタイヤが欲しい!!」とドライバーからの
要望があり、数十種類のパターンを製作しました。今だから明かせる実話で、フロントタイヤを12枚貼り(スーパーマルチ)に
したり、交互に硬度の異なる材料を張り合わせたりと(35度、32度の繰り返しで10枚貼り)特にフロントタイヤの運動性 (仕事量)
を上げる開発に時間を費やしました。しかしスーパーマルチは接着剤がかさむ為、路面温度に敏感で性能が発揮 維持が難しく、
(飴状態になる 笑!)貼り合わせに使用する接着材や接着方法等もかなりメイク&トライを重ねた。
その結果あって数々の全日本や世界戦での活躍、素晴らしい好成績を残し、また国内初の2003年GPツーリングオープンクラス
では広坂正美選手とのコラボレーショで、最終量産タイプが完成、現在に至ります。
このSPフロントタイヤは他の市販タイヤに比べ、よりアドバンテージが得られ、使いこなす事が可能な選手はとんでもない
アベレージスピードが得られます。しかし、ピンポイントな特性があるのも事実です。
もし、貴方が今以上の更新タイムを望むなら、これまでのセオリーをリセットし取り組むことをお勧めします。
では、これから数回に分けて案内します。まず初めは九州アクティブツアーを中心に活動する鹿児島県:村上選手と
熊本県:緒方選手からのレポートです。
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