2005年 9月13日
レーポーター:鹿児島県 深見 晃宏



みなさん。はじめまして。
MiniFanレポートを執筆する事になりました深見です。
鹿児島のLOFT・RCサーキットで、GPツーリングを中心に活動しており、
アクティブツアーのGTクラスに参戦中です。
よろしくお願いします。

はじめてMiniFanを目にしたのは、2005年の初夏、アクティブ主催の「アクティブツアーin北霧島」でした。
決勝トーナメント前の休憩時間に行われた、アトラクション。
そこでのMiniFanの印象は、「速い!,可愛い!」という感じでした。
今年から地元サーキットでも「ミニシャーシ・クラス」が新設され、興味を持っていた私は、
「4WD」という響きに、パクッと喰いつきました。(^^;)
「今後、コンパクトクラスボディーのラインナップを増やしていきます。」との事だったので、
意中のコンパクトカーボディーについて尋ねたところ、計画に挙がっているとの事。
シャーシをコツコツ作り上げ、『意中のボディー』を待つ事に、決心したのでした・・・。

待つこと数ヶ月、サーキットより入荷の知らせあり。
早速、お店に入ってみると、「!!!」。 そこには、完成されたMiniFanが・・・。
この時まで、キット品とばかり思ってました。(楽させてもらいます)
しかも、ストリートタイヤ+ドリフトタイヤ付!
自分の好きなナンバープレートを作る事が出来るデカールも付いてて、遊び心も満点です。
「アンプ仕様のプロポセット」と「バッテリー」があれば、 「+ドライバー」1本でセットアップ完了!
買って、その日のうちに走行可能じゃないですか!
ということで、早速、メカを積むことにした。
しかし、ここで、うっかりミスの問題が発生。
GP一色だった私は、最近のアンプ(ESCって言うの?)を持っていない!
そこで、今は使っていないEPバギーから、
10年ぐらい前に買ったメカセットを取り出し、
組み付ける事に・・・。でかい。デッキ間に収まらない。orz
技術の進歩を感じつつ、何とか搭載完了。

バッテリーも充電完了。さあ、いよいよ、コースイン!
まずは、ドリフトタイヤを使ってみる・・・。難しい!
だんだん慣れてくると、まっすぐ走り出す。
振り返しが決まろうものなら、楽しくて仕方がない。
次に、スポンジタイヤに履き替えてみる。
ぐんぐん前に出る感じ、でもコーナーでクルッと巻く症状が気になる。
「ホイールベースが短いからか?」
「ミニシャーシ特有の走らせ方があるのか?」
とにかく、マシンを壊してしまう前に、シャーシを点検してみる事にした。

私がマシン作りで気をつけている点は、可動部分の渋さを取り除く事です。
簡単に言うと、パーツの自重で、カクカク動くようにする事です。
大抵、同じ型番のパーツでも、若干のバラツキはあるものです。
早速、リア周りから見てみる。
タイヤとダンパーを取り外し、サスアームをフリーにして動かしてみる・・・。
なんかマッタリした原点復帰。
サスピンを動かしてみると、若干の抵抗感。
そこで、「京商製3.05mmストレートリーマー」で、サスピンの穴を削る。
 
キタ!このスルスル感!気を良くして、すべての穴にリーマーを通した。

組み直し、もう一度、サスアームを動かしてみる・・・。う〜ん、もうひといき。
そこで、ロアサスアームとナックルの接触面も、
平坦度を気にしながら、金ヤスリで丁寧に研磨してみた。
「削っては合わせ」を数回繰り返し、良い感じに「渋抜き」が出来た。

よし!組み付けてみるか・・・。あれ?渋い?
ロアアーム・・・OK。ナックル・・・OK。アッパーアーム・・・んっ、渋!
じっくり眺めてみる・・・。
あっ、リアバルクとボールエンド(アーム)の下部が干渉してる!?
 
アーム側の下部を、金ヤスリで丁寧に研磨し、組み直す・・・。

そこに渋さは無く、シャーシを上下に揺すると、リアアームが、バタバタと羽ばたいて見えた・・・。
次はフロント周りだが、リア周りと同様の処理を施し、終了。
これでアーム関連の「渋抜き」は完了!

ダンパー自体の復元性が気になるが、ダンパーを取り付け、動きを確かめる事にした。
んっ、そこでまた新たな渋みを感知。
取り付けねじを緩めていくと、動きはスムーズになる。
再度じっくり眺めてみる・・・。ねじの頭がダンパーの樹脂を押さえ付けていた。
そこで、ねじの締め込み具合は、動きがスムーズに変わる所まで緩める事にした。

次に、気になっていたダンパーを見てみるため、再びシャーシから取り除いた。

ダンパーで気になる点、それはシャフトの戻りです。
私が組み立てているダンパーは、バネを取り除き、押し込んだら、
あるところまではシャフトが戻ろうとする動きが見られます。
しかし現時点で、このダンパーは、それが感じられない。
こんな時は、よく泡を噛んでいることが多い。

早速分解してみると、泡は噛んでいなかったが、ダイヤフラムが凹んでいた。押し込み過ぎた!?
とりあえず、GPで組み立てている通りに、MiniFanダンパーのオイル交換を行った。

注)ダンパーの組み立ては、ヒトそれぞれの、こだわりがあるので、正解はありません。
  何週間も掛けて仕上げる方もいらっしゃいますし…。ここでは参考までに…。

ダンパー組み立てで注意している点は、シリンダー内に空気が入らないようにする事です。
本格的なメンテナンスの時は、「全バラ(完全分解)」までして、新しいOリングに交換しますが、
今回は、オイル交換だけに限定して、可能な限りオイルを抜き取ります。(^^;)
 
オイルが抜けたら、シリンダーを水平な所に設置し、オイルをシリンダーの2/3程度まで入れます。
シリンダーを手に取り、少し傾け、ピストンが液面から飛び出ない(泡噛むからね♪)程度で、
「ゆっくり」上下させて、ピストン下に溜まっている泡を浮かせます。(時間をあけて、数回繰り返す)
この時、オイルを満タンにしなかった事で、泡が液面に早く到達します。
 
ほとんど泡が出なくなったら、泡が入らないよう注意しながら、オイルを満タンにします。
ここで30分ほど寝かせた後、ダイヤフラムを液面に浮かせます。
ダイヤフラムは自重で、自然とシリンダーに密着していきます。
(MiniFanダンパーは、ある程度の所で、最後の一押しが必要でした。)

最後にキャップを締め込んで完了!…って、アレ?、キャップが閉まらない!
ダイヤフラムの耳が、キャップのネジに干渉しているようです。
強引に締め込もうとすると、ダイヤフラムが変形して、泡を噛む結果になりました。
『よし!方針変更!』

各シリンダーからダイヤフラムを取り外し、再度オイルを満タンにします。
取り外したダイヤフラムはオイルを拭き取り、キャップの最底部まで、
細くて鋭くない物(爪楊枝の頭など)を使って、ダイヤフラムの耳を押し込みます。

オイル満タンのシリンダーを手に取り、上から「ゆっくり」キャップを締めていきます。
この時、オイルがネジ山を伝って、漏れてきますが、問題ありません。
それは余分なオイルです。『締めては、緩め』を繰り返しながら、着実に締め込みます。
慌てて、このオイルまで締め込むと、シリンダー内に圧力が掛かったままになり、
反発の強い『パッツンダンパー』になり、マシンがピョンピョン跳ね回ります。(^^;)
とりあえず、4本とも組み上げ、シャフトを押し込んでみると・・・、
いつも組み慣れているダンパーと同じような動きが得られた。

うっし、とりあえず、これで走らせてみるか♪
ちゅい〜ん、クルッ。きゅい〜ん、クルッ。・・・まだ巻くのね。(T^T)
「まきまき」の原因は、他にもありそうだ。今度は駆動系を見る事にした。

まずは、ボールデフの硬さが、前後違っていたので、
とりあえず、前後均等な締め込み具合に、組み直すことにする。
ねじの種類,長さを間違えないように、覚えながら、前後のバルクを分解する。
ボールデフの調整は、「スーパーテン」以来だ。あっ、「ミニッツ」でやってた・・・。
でも、調整方法が全然違うし・・・。まっ、ノーカウントということで♪
ボールデフのジョイントカップを鉄板で固定し、簡単に緩める。
次に、ギヤ部分を手で回しても滑らないギリギリの締め込み具合になるよう、締め込みながら調整する。

結果、「ガッチリ,スルスル」の良い感じのデフが、仕上がった。
さあ、もう一度組みつけて、コースイン!

次回、「コースイン後のインプレ&追加改良(改悪?)」レポート、お楽しみに・・・。

今回のレポートは、ここまでですが、非常にイジリ甲斐のあるマシンです。
ワンメークレースには、ピッタリではないでしょうか?
その内、レース参戦レポートもできればと思います。
では・・・。

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